疲れていなかった自分に戻る
私たちが動きを覚えはじめた頃の姿勢は、機能的で、身体への負担が少なく、
疲れにくい効率的な活動をつくり出していました。
しかし、様々な習慣やクセ、運動不足による筋力の低下、けがや痛みをかばった動きなど、
日常生活の中の身体を歪める様々な原因により、現在の私たちの姿勢習慣は、
骨の配列を乱し、筋肉のアンバランスな状態をつくり出しています。
それはやがて血液やリンパの流れの停滞、凝りや痛みを引き起こしてしまいます。
歪みを抱えた身体は、すぐには元には戻りません。しかし、歪んでいったのとは逆の過程で、
正しい姿勢の習慣を身につけることができると、身体は徐々に本来の軸を取り戻しはじめます。
『正しい姿勢の習慣』。
それは自分の身体に、本来あるべき骨の配列や筋肉のバランスを伝え、
偏りを減らし負担の強い場所をなくして、最も自然な状態に戻してあげることだと考えます。
「p!nto」はそのニュートラルな状態を見つけだす三次元立体構造システム
「エスリーム」技術によって生み出されました。
それは一般的な姿勢矯正器具ではなく、
座り続けることで身体が持っている正しい軸の情報を与え続け、
自分本来の快適な姿勢へと導いてくれる姿勢環境です。
エスリーム技術が可能にした心地よさ。それは、最適な身体の位置と機能的な運動を導く情報です。
適切に活動を行うことが可能な姿勢を作ることをポジショニングといい、それを座位において行うことをシーティングといいます。ピーエーエスでは年間300件を超えるシーティングを行っています。特殊な採型機を用い、人の身体を熟知したセラピストが骨の重みを直接手で感じ、筋肉の緊張や関節の動きなどを確かめながら、解剖学・運動学にのっとった支持面を作り上げていきます。このエスリーム技術によって出来上がった3次元立体構造が、ただもたれやすく座りやすいというだけではなく、自ら重心を整えることを促し、快適な姿勢と機能的な動きを実現するのです。
常に正しい軸へ戻るための情報を備えたクッション、それがp!ntoです。
「p!nto」に座ると、身体に沿うような感覚を感じます。それは「エスリーム」技術によってつくられた肋骨・骨盤・足の支持面が快適な位置を見つけだす情報として座る人の身体に作用するからです。人は座りながらも常に活動しています。だから、動いても常に身体の軸がぶれず、無駄のない動作ができることの方が重要だと考えられます。「p!nto」は静的な良い姿勢を継続するための矯正器具ではなく、人が安心して機能的に動き、またリセットすることができる姿勢環境なのです。
快適なバランスをたもつ事のむずかしさ
座位で機能的な活動を可能にするバランスを保つためには、骨盤の下部にある坐骨で身体を支える必要がありますが、小さく丸い形状の坐骨は平面の椅子の上でその位置を保つことができず、骨盤ごと後ろに倒れてしまいます。また、目・口・鼻・頭など行動に関わるパーツは身体の前面にあり、手の操作も身体の前で行われるのに対して、身体を支えるべき背骨は背部に位置しています。だから、重心を後ろに残そうとする身体の反応が骨盤の後方への傾きや押しつけにつながり、丸く緊張した背中の状態をつくってしまいます。そして倒れようとする骨と、とどまろうとする筋肉。この葛藤の中で行われる日常的な動作がストレスとなり、コリ・痛み・歪み・緊張といった身体の不調を引き起こしているのです。
「座るだけで疲れていた生活」を「座りながら元気になる生活へ」。p!ntoで元気になる姿勢の習慣が身につきます。
最も機能的な活動は姿勢を保つ努力を最小限に減らすことで可能になります。「エスリーム技術」によって整えられた骨盤の角度と脊柱のアライメント・股関節の可動性と大腿骨の方向・肋骨の角度・重心の位置は姿勢保持のための努力を軽減し効率的な運動を可能にします。そしてp!ntoが導く「より楽に簡単に快適にできる活動」が、生活上やむを得ないと思っていた身体の負担を軽減します。座るだけで疲れていた生活から座りながら元気になる生活へ大きく変換することができるのです。
「p!nto」なしの状況
体が重力に負けて丸くなり、肩・腰・お尻に強い圧迫の負担がかかっています。
「p!nto」ありの状況
支える面積が広がり、体を軽く保つことができるので、肩・腰・お尻の負担が減っています。